減少傾向の続く銀行窓口による保険販売

保険商品の銀行窓販が急激に減少しています。
2016年度の販売額が前年度比で4割減の4兆円前後に落ち込む見通しとなっています。
最近の情勢から、減少することは予想できていました、4割減まで落ち込むことになるとは思っていませんでした。
マイナス金利の影響で売れ筋商品であった一時払い終身保険の販売や保険料値上げを生命保険各社が相次いで決めたことが大きな要因と考えられますが、それに加えて手数料開示などの金融庁の厳しい姿勢の影響もあるのではないでしょうか。

しかし、日本経済新聞社が大手銀行や地方銀行などに販売委託している主な保険会社17社にアンケート調査をした結果、うち14社が販売額が前年度を下回りそうだとの回答であり、残りの3社は維持できると考えているようです。
各生保会社の扱う商品の違いが影響してくるのではないかと思います。

銀行の窓口販売における顧客ニーズはリスクの少ない貯蓄性商品にあると考えます。
今まで一時払い終身保険に頼った販売はできなくなるので、その代わりの魅力ある商品を如何に提供できるかが今後の実績の大きな鍵になると思います。
大手生保は外貨建ての一時払い終身保険に活路を見出そうとしています。
しかし、外貨建て商品は為替に大きく左右される上に、一般の消費者にはまだまだ馴染みがないため、受け入れられるかどうかは疑問ですし、すぐに一時払い終身保険の代わりになり得るとは考えにくいと考えます。
実際、外貨建て保険の比率が高いマスミューチュアル生命保険でも昨年9~11月の販売額が急減しています。金融機関に顧客本位の運営を求める金融庁の方針を受け、為替変動リスクを伴う外貨建て保険の販売に銀行が及び腰になったとも言われています。

ウインウインの関係であった銀行と保険の銀行窓販ですが、これから先は現状維持をしていくことさえも厳しくなると考えます。
今後の成り行き、保険会社の商品提供力に注目していきたいと思います。

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